こんにちは、TOMです。
『エンジニアで英語ができなくても大丈夫?』
『実際の業務の中で使うの?英語ができないと困る?』
『英語ができたらいいことあるの?』
『エンジニアに必要な英語を学習するとしたら何からやるのがいい?』
この記事は、こんな悩みを持っている方に向けて書いています。
この記事を読んで、読者が得られること
エンジニアで英語ができないとどうなるのか、英語力を得るためにはどうすればいいのかが分かります。
この記事を書いている人
この記事を書いている僕は、10年ほど日本の大手製造業で技術者として勤務した後、外資系の会社で技術職として働いています。
技術職・エンジニアとして勤務してきた経験からこの記事を書いています。
Table of Contents
1.エンジニアは英語ができないとダメ?:すぐには困らないけどできたほうがいい
結論から言うと、
エンジニア・技術者は、実際の現場で英語力が高くなくても業務をこなすことはできます。
※日本の企業の場合になります。
なぜかというと
・通常業務は周りが日本人なら、日本語で問題ない
・お客さんや取引先が日本の会社であれば日本語で対応できる
・英語を使う場面でも、読み書きが頻度高く翻訳ツールで対応できる
こういった理由で現場の業務であれば日本語だけでも仕事は完結できます。
僕が日本の製造業で勤務してきた経験から見ても
通常レベルに業務をこなすのであれば、高い英語力は必須ではありません。
しかし、エンジニアで英語ができると様々なメリットがあるということも言えます。
後に説明しますが、一番大きいのは
『エンジニア(理系)×英語』は差別化しやすい
競合がやっていないことをやるのは、ビジネスの基本です。
エンジニア、技術職で英語もできる人は少ないのが、今の日本の状況です。
なぜなら、日本企業ではできなくても業務がこなせてしまうから。
実際、僕が勤務していた会社は大手の製造業ですが、英語力が高い
という人はほとんど周りにいませんでした。
そのため、英語力があれば、英語が堪能な人ということで、いろいろな
機会に恵まれます。
結果として
エンジニアは、通常レベルの業務で英語ができないとしても困らないが
英語ができれば差別化されてメリットがある
この記事では、もう少し詳しく見ていきます。
2.仕事で英語を使う場面
業務で英語を使う場面について、エンワールド・ジャパンが、職種問わずに調査した結果では、英語レベルが初級~上級の
いずれのレベルでも
2位: レポート・資料作成
出典:エン・ワールドジャパン
Eメールや資料作成は、英語の読み書きのため翻訳ツールで乗り切れる内容
ともいえると思います。
さらに、内容は異なりますが、どのレベルでも3位にはコミュニケーションとして英会話が必要とされるケース
が来ており、その必要性も低くはないというのが分かります。
では、エンジニアや技術職で、仕事の現場で英語を使うのはどのような場面でしょうか。
- 英語仕様書作成
- 海外企業とのコミュニケーション
- Eメール
- 情報収集
- 海外駐在
1.英語仕様書作成
近年では、製品に対する技術仕様書を日本語だけでなく、英語で作成する必要が増えてきています。
これまでの英語での仕様書を読み込んだり、自分から英語で書く機会は結構ありますので、
英語に関しての基本的な知識は必要です。
英語が堪能でなくても、翻訳ツールを使うことで、ある程度対応できますがコピー&ペーストできない情報などもあり注意が必要です。
2.海外企業とのコミュニケーション
製品に使う部品やシミュレーション、解析方法など、様々な用途で海外の企業の持つ技術を必要とする場面は増えてきています。
日本企業だけとの付き合いでは、技術競争や価格競争といった点から競争力が下がってしまうこともあります。
また、それだけでなく、供給問題に対するリスクヘッジとして、日本以外の会社との取引というケースや海外メーカと提携することも珍しくありません。
このような場合に、Eメール/資料、必要であれば会議なども英語で行い、コミュニケーションがとれることは必要になってきています。
このように考えている方も多いかもしれません。
ですが、通訳の方はエンジニアではないことが大半なので、技術的なニュアンスを伝えたい場面や、
間に入ってもらうことで、会話のテンポが遅い・時間が倍になります。
確かに重要な場面では、通訳も必要かと思いますが、
それ以外は直接英語でコミュニケーションをとれると効率も上がります。
3.Eメール
社内の海外開発現場や海外の企業とのやり取りで、最も頻度が高いのはEメールでのやりとりになります。
4.情報収集
業務上、最新の情報が必要な場合や、多くの情報が必要な場合に
英語での情報収集は必要です。
規格や法規の最新情報など、エンジニアとしてはチェックする必要がありますが、情報更新は英語でされるのが一般的です。
英語が母国語でない国の情報だとしても、その国の言語→英語→(日本語)
このような順で訳されるため、日本語にされるのを待ってると遅くなるケースは多々あります。
情報ソースを直接確認してニュアンスをつかみたい場合、いち早く情報を集めたい場合に英語ができることは必要となってきます。
また、情報量という面で見ても、『英語>>日本語』が事実です。
5.海外駐在
エンジニアや技術職の場合、海外駐在をして現地開発・現地生産のフォローをする場面もあります。
当然、海外での仕事・生活になるため、英語ができることが必要になります。
また、このようなチャンスを得るためにも英語ができることは必要です。
3. 英語ができたほうがいい理由5選
エンジニアや技術職(理系)の人が英語ができることによって得られるメリットをまとめました。
- 情報ソースの量が日本語に比べ格段に多い
- 海外のメーカ(会社)・取引先の情報がダイレクトに得られる
- エンジニア(理系)×英語は差別化しやすい
- 英語での業務効率が上がる
- 昇進に英語が必要
1.情報ソースの量が日本語に比べ格段に多い
英語で情報を探そうとすると、日本語に比べ情報ソースの量が圧倒的に違います。
なぜなら、情報を探す際にインターネットを利用することが大半ですが
インターネット利用人口のうち英語を使う人の割合は次のようになっています。
英語:1位 25.9%
日本語: 8位 2.6%
出典: statista, Most common languages used on the internet as of January 2020
ここからも分かりますが、英語は使っている人が多いので、情報量も多くなります。
Googleで「自動運転」 「self-driving」と検索した場合
検索結果は10倍程度異なってきます。
日本語:9千900万件
英語:11億件
2.海外のメーカ(会社)・取引先の情報がダイレクトに得られる
海外の企業とやり取りする際、英語力があると取引先技術者と直接コミュニケーションがとれますし、
情報を入手しやすくなります。
なぜこれが大事かというと
製品開発に携わっていると、取引先が日本企業だけでなく
海外の企業ともやりとりすることがあります。
これは価格競争やリスクヘッジといった目的になりますが、今後は特に
避けられない傾向で、今後はよりその傾向が高まってきます。
そのため、英語力の必要性は以前に比べ、徐々に高まってきます。
3.エンジニア(理系)×英語は差別化しやすい
エンジニアや技術者(理系)の人は、英語ができる人が割合的に少ない
ため、英語ができるとそれがアドバンテージになり、差別化しやすいです。
なぜかというと、学生のころから理系は英語の勉強を苦手としたり
受験でも、英語以外の科目で乗り切ってきたということがあるからでしょう。
さらに日本の会社であれば、英語ができなくとも仕事は回せてしまうため
英語が必要ということを会社が掲げても実際には浸透していません。
もちろん会社によりますが、僕の経験上でも、会社側で英語力の基準を
作ってもいつの間にか誰も気にしなくなっているという状況が起こっていました。
こういったことから、英語ができると他のエンジニアから差別化され、
特別な仕事の機会が回ってきたりします。
レアな業務経験は転職など市場価値の向上につながりますので、
英語で差別化することはメリットがあります。
4.英語での業務効率が上がる
英語ができると、仕事のスピードがあがります。
エンジニアの業務の中でも、英語の仕様書を作成したり読み込むといったことは
頻度が比較的高いためです。
翻訳ツールを使って作成したり、日本語に訳して理解することもできますが、
ニュアンスを理解しないといけない場面や、翻訳してもその英語をチェックしなければ
いけないことは多々あります。
直接自分で英語が書ける・読めるというのであれば、時間の節約につながります。
5.昇進に英語が必要
英語力・TOEIC点数を昇進の条件にしている企業はすくなくありません。
TOEICを運営しているIIBCの実態調査によれば、3~4割は係長・主任に昇進する際に
TOEICスコアを要件や参考にしています。
この傾向は今後も高まっていくはずですので、会社で働いている以上は
英語は必要になってくる傾向があると言えます。
この記事のまとめ
エンジニアで英語ができなくても大丈夫?
という不安に対する答えは
日本の会社では、通常の業務で困ることはないが、
英語力があるとさまざまなメリットがあるうえ、差別化につながります
英語学習についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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