こんにちは、TOMです。
『ゼネラリストってどういう人?』
『エンジニア・技術者でゼネラリストというキャリアの選択肢もあるの?』
『エンジニア・技術者からゼネラリストになるメリットは?』
『エンジニアでゼネラリストに向いている人は?』
この記事は、こんな悩みを持っている方に向けて書いています。
この記事を読んで、読者が得られること
エンジニア・技術者にとってゼネラリストはどのようなキャリアかがわかります。
この記事を書いている僕は、10年ほど日本の大手製造業で技術者として勤務した後、
30代で転職して外資系の会社で技術職として働いています。
エンジニアとしてのキャリアを積んできた経験をもとに記事を書いています。
目次
1. エンジニア・技術者にとってゼネラリストとは?
2. エンジニアがゼネラリストを目指すキャリアプラン
3. エンジニアがゼネラリストになるメリット
4. ゼネラリストに向いている人
5. ゼネラリストになるにはどうすればよいか
1. エンジニア・技術者にとってゼネラリストとは?
ゼネラリストとは、幅広い知識・経験を持つひとを指します。
エンジニア・技術者のキャリアの中でのゼネラリストは、専門分野の深い知識を持つスペシャリスト
と比較して次のような人を指すことが多いでしょう。
・生産数、売り上げ、利益の管理・顧客との折衝や対応・チームをまとめ管理できる人材
スペシャリストとして製品知識はもったうえでのキャリアとなると
製品開発プロセス全体が把握でき、チームメンバーを管理、顧客とのネゴシエーションもできるというのが、ゼネラリストになってきます。
2. エンジニアがゼネラリストを目指すキャリアプラン
エンジニアがゼネラリストになるキャリアプランには次のようなケースがあります。
- スペシャリストから、ゼネラリストになる
- 初めからゼネラリストを目指す
・スペシャリストからゼネラリストになる
エンジニアとして技術を磨きスペシャリストになったあとで、ゼネラリストになるケースです。
最初は自分の専門分野についての深い知識やトレンドを身に付け、軸を持ったうえで
全体に知識を広げていきゼネラリストを目指します。
専門分野の知識があることで、プロダクトについての理解や技術課題の難易度も分かります。
そのためプロダクトのマネジメントもスムーズにできるようになると思います。
・初めからゼネラリストを目指す
エンジニアとしての視点は持ちつつ、専門分野を突き詰めるより、全体知識・把握に目を向けて
ゼネラリストとして活動していくケースです。
若いうちからチームマネジメントや管理業務を行うので、チームをまとめて進めていく推進能力は
高くなります。
・おススメするのは、「スペシャリスト→ゼネラリスト」のパス
エンジニア・技術者として、おすすめしたいのはスペシャリストになって、そのあとゼネラリストを目指すパスです。
理由としては、以下のようなことがあげられます。
・プロダクト開発で発生する技術課題の難しさがわかる
・チームをまとめるとき、現場経験があるとメンバーの気持ちを理解できる
最終的にゼネラリストを目指すのであれば、最初から目指すほうがいいのではと
思うかもしれません。
ですが、若いうちのプロダクト知識が少ないうちからマネジメント業務を行おうとすると
技術的観点・経験が不足して対応に予測できない抜け漏れが発生したり、
管理側の視点だけで無理に進めようとしてしまって逆に進まないなどデメリットが考えられます。
遠回りなようですが、専門分野をもってその実践を積むところを経験するのが
上手く仕事をする上で近道になりえます。
3. エンジニアがゼネラリストになるメリット
エンジニアとしてのキャリアイメージはスペシャリストだと思いますし、技術を突き詰めていきたい人は多いと思います。
エンジニアがゼネラリストになるキャリアを選ぶメリットはどんなことがあげられるでしょうか。
- プロダクトチーム、会社をまとめていく人材になれる
- お金に関連する業務を担うことで、会社運営に回れる
- 昇進・出世しやすいキャリアパスである
・プロダクトチーム、会社をまとめていく人材になれる
ゼネラリストとしての代表的な業務には、プロジェクトのマネジメント業務があります。
ここでは、チームメンバーをうまくまとめていく力が必要になるだけでなく、顧客との折衝などネゴシエーション・コミュニケーションが必要となります。
そのため、これら業務を通して会社組織をまとめていくスキルが身に付きます。
・ お金に関連する業務を担うことで、会社運営に回れる
プロダクトの生産数や売り上げ・利益に関連した業務も担うことになると思います。
お金に関連する仕事は、直接的に会社の運営に関係していきます。
この経験により、エンジニアという枠を超えて会社の運営業務に携われる機会が得られ、
会社運営という貴重な経験・スキルが得らえる可能性があります。
・ 昇進・出世しやすいキャリアパスである
プロジェクトマネジメントや会社組織運営に近い業務は、一般的に昇進しやすいポジションです。
広い範囲を俯瞰しながら遂行していく必要がありますので、昇進・出世をしつつ全体のマネジメントを任されるでしょう。
逆に、昇進に見合わなく、それができない人はゼネラリストになっても広く浅い知識を持っているだけになり、
使いずらい人になりかねません。やはりベースとしてスペシャリストの経験は積んでおくのが良いと思います。
4.ゼネラリストに向いている人
エンジニアのキャリアとしてゼネラリストを目指すべき人は、以下のような人です。
- 技術、専門知識から、人・モノ・金を扱う業務に興味があり面白みを感じる人
- 技術を磨くより、広い知識で全体を把握しつつ、チームマネジメントをしたい人
- 人とネゴシエーションやコミュニケーションをとり業務を進めるのが得意な人
ゼネラリストの仕事の幅は広くありますが、スペシャリストとの違いが大きくでるのが以下。
『人とのネゴシエーション・コミュニケーション』
『お金関連』
この割合が大きくなる点だと思います。
そのため、技術よりこれらに興味が持てる人にとってはゼネラリストが向いていると思います。
5. ゼネラリストになるにはどうすればよいか
エンジニアのキャリアプランとして、ゼネラリストを目指したい場合、
以下のような方法があげられます。
- 社内で徐々にキャリアをゼネラリスト側にシフトしていく
- 社内公募により、ゼネラリストに該当するポジションに応募する
- 転職により、ゼネラリストのポジションに移る
・社内で徐々にキャリアをゼネラリスト側にシフトしていく
これは社内で上司と相談しつつ、キャリアのシフトをしていく方法です。
例:スペシャリスト→スペシャリストの知見でチームマネジメント→ゼネラリスト
急に大きな動きを取らずにシフトしていくため、実行しやすい方法になります。
ですが、上司の考えや、他に適した人がいる場合には簡単にはなれないなど、
自分とは関係ない部分での壁ができ、非常に長い時間を必要とする可能性があります。
・社内公募により、ゼネラリストに該当するポジションに応募する
社内公募にエントリーするのは、キャリアを変えていくのに良い方法だと思います。
ですが、これも社内の動きのため、ちょうどよいポジションがあること、タイミングや上司の思惑が障害になる可能性があります。
・転職により、ゼネラリストのポジションに移る
社外でポジションを探してみるのはキャリアを作っていくのに良い案だと思います。
転職であれば、社内の思惑は関係なく、自分の判断で動けます。
良い案件があれば応募してみるのも良いですし、なければ求人がでるまで待つ、など自由に決めることができます。
求人側が望んだ人材に該当しなければ、うまくポジション獲得できないという点は注意が必要です。
そのため、有益なスキルや経験は実務で積んでおくことを前提として考えるべきです。
また、エンジニアのゼネラリストというポジションはどういうものか、どういう求人があなたの描いたキャリアプランと合致するのか、
転職エージェントと相談しながら進めることをおススメします。
>>おすすめ転職エージェント
ここまでゼネラリストについて整理してきましたが、
エンジニアのキャリアとしてゼネラリストを目指していくのも選択肢として良いと思います。
自分に合うのか、目指すべきキャリアと合致するのかという点は考えおく必要があります。