こんにちはTOMです。
『転職活動をすることを考えているけど、まず読んでおくべき本はある?』
『転職活動ってどういうことを考えてやったらいいか準備しておきたい』
『本を読んだら、どうやって実践したらいい?』
この記事は、こんな悩みを持っている方に向けて書いています。
この記事を読んで、読者が得られること
転職活動前に読むべき本『転職の思考法』から学べること、およびそれをどうやって転職活動に活かせばいいか
この記事を書いている僕は、10年ほど日本の大手製造業で技術者として勤務した後、30代で転職して外資系の会社で技術職として働いています。
転職活動する前の準備として、『転職の思考法』を読みこみ、考え方がとても役立ちましたので、その経験をもとにこの記事を書いています。
・転職活動の準備におすすめの本『転職の思考法』の紹介
・『転職の思考法』から学べること
・転職活動への実践的な活かし方
それぞれ見ていきましょう。
1. 転職活動の準備におすすめの本『転職の思考法』の紹介
何に注目して転職先を選べばいいの?
とにかく今の職場から離れたいんだけど?
こういった疑問点をクリアにして、転職をどう考えたらいいかが明確になるのがこちらの本
北野唯我さん著 『転職の思考法』
『転職の思考法』の図解をまとめました。転職を考えている人だけでなく、キャリアの方向性に迷っている場合やそうでなくてもキャリア形成のため非常に参考になりますので、読むべき本です。
自分の価値、マーケットバリューをどのように考えるべきかが明確になります。 pic.twitter.com/5PdspMbyCR— TOM@自由に生きるを目指す外資エンジニア (@TOM_DrEng) February 26, 2021
この本から得られる”学び”を簡潔にまとめると以下になります。
・ 技術資産・人的資産・業界の生産性 の3つの軸にフォーカスすべき
・ 自分のキャリアのポジショニングが大事
・ 仕事のライフサイクルに注目:汎用化する仕事を避ける
・ 伸びる市場・マーケットを見つけてシフトする
・ マーケットバリュー・働きやすさ・活躍の可能性からベストな会社を探す
これらについては、次の章で少し詳しく触れます。
著者の北野唯我さんとは?
・博報堂、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年に株式会社ワンキャリアに参画。
・2021年5月時点では、ワンキャリア取締役。
・『転職の思考法』の他、『天才を殺す凡人』・『分断を生むエジソン』などキャリアに関する書籍を多数出版している。
・コミュニティSHOWSを運営している
北野さんは一貫してキャリアについて書籍や活動をされており、皆がよりよく、楽しんで働くことを考えている方です。
そのため、北野さんの本から考え方に触れることで、自身のキャリアを考える際にとても有益になると思います。
2.『転職の思考法』から学べること
ここでは『転職の思考法』から得られる学びをご紹介します。
- 自分の市場価値理解が大事
- 技術資産・人的資産・業界の生産性 の3つの軸にフォーカスすべき
- 仕事のライフサイクルに注目:汎用化する仕事を避ける
- 伸びる市場・マーケットを見つけてシフトする
- マーケットバリュー・働きやすさ・活躍の可能性からベストな会社を探す
1. 自分の市場価値理解が大事
- 上司を見て働くと、その会社でしか働けない。
- 市場を見ている人は、どこでもやっていける。
転職活動をする人も、しない人も皆にとってこの視点は常に持つべきです。
自分の市場価値を理解するため、市場を見て動くべき
2. 技術資産・人的資産・業界の生産性 の3つの軸にフォーカスすべき
自身の価値を磨くうえで意識すべきこととして、この3つの軸をあげています
「技術資産」 「人的資産」 「業界の生産性」
技術資産:スキル、経験
人的資産:人脈
業界の生産性:業界別のGDP
これらを軸として、どの軸を中心に磨くかによって人材のタイプ分けができます。
最終的には3軸とも伸ばしていくべきとしつつ、各人の特性にあった伸ばし方を考える必要があるとしています。
ポイント:
自身の現在持っているものを認識し、次のキャリアでどこを伸ばすべきか考える
3. 仕事のライフサイクルに注目:汎用化する仕事を避ける
仕事のサイクルとは、替えが聞かないニッチな仕事から始まり、最終的にはだれにでもできる汎用化された仕事になっていくという経緯をたどります。
そして、汎用化された仕事は、模倣可能なため、今後AIや人件費の安い層に替られていきます。
自分がだれでもできるような仕事をしている場合、賃金が低くなったり、AIに置き換えがされてしまうため、仕事内容を変える必要があります。
4. 伸びる市場・マーケットを見つけてシフトする
同じような仕事をしていても、自分がどこの業界にいるかで市場価値が変わります。
伸びる業界にいるか、衰退する業過にいるか。
伸びる業界にいれば、業界自体が拡大していくため、給与水準や価値としても上がっていきます。いわば
上っていくエスカレーターにいるかのような状態
です。
このような業界に身を置くべく、業界をシフトするのが賢い選び方になります。
5. マーケットバリュー・働きやすさ・活躍の可能性からベストな会社を探す
働きやすさは最終的にマーケットバリューの高さと長期的には一致する。
マーケットバリューが高い人が集まる会社では、会社にしがみつき自分の居場所を確保しようとするような人が少なくなるため、働きやすい会社になります。
また、自分が活躍できそうな環境なのかは十分に見極めて、受けるかどうかを決める必要があり、以下のようなことを気にする必要があります。
・どんな人物を求めていて、何に活躍することが期待されているのか?
・社内で評価されている人はどんな人?
・同じような境遇の人はどうやって活躍している?
3. 転職活動への実践的な活かし方
『転職の思考法』の内容は、どうやって実際活かせばいいの?
こんな疑問をもっているひとに対して、整理しました。
上のポイントに対して実践すべきことは以下のようなことになります。
- 自身のスキル、経験の棚おろし
- マーケットの動向調査、転職市場調査
- キャリアプランの作成
『転職の思考法』のポイントを抑えつつ、これらを実践していくことで、自分のポジションの置き方や次のキャリアへの意識・選択肢をもつことができます。
そして、選択肢をもつことで、今の職場で働くうえでも自由を得ることにつながります。
それでは、それぞれ見ていきます。
1. 自身のスキル、経験のたな卸し
自分の市場価値を把握するためには、まず自分の持っているスキルや経験を整理することから始めましょう。
時系列でこれまで業務を通して得たスキル・経験を書き出し、それを『技術資産』『人的資産』を意識して整理するとよいでしょう。
これをしっかり整理することで、自分の持っている価値が明確になります。
2. マーケットの動向調査、転職市場調査
伸びている業界、衰退してきている業界の調査を行います。
業界の生産性が高く、伸びてきている業界は、求人数の増加・給与水準が高いといった特徴が表れてくると思います。
この調査には、転職エージェントを活用すると効率的に情報が集められます。
転職をすぐに考えていない場合でも相談することは可能ですので、話してみることをおすすめします。
>>おすすめの転職エージェントについて
自分の気になるマーケットの状況や、今伸びてきている業界の情報についてはプロに聞くのが最も効率よく情報収集できる方法です。
この記事を書いている僕も定期的に、転職エージェントのコンサルタントとは話すようにしています。
このとき、特に転職の意思がすぐにあるわけではなくとも、相談に乗ってくれる場合がほとんどと思いますので、気兼ねせずにコンタクトをとるのが良いと思います。
また、転職市場を知り、今の自分の市場価値で受け入れてくれる求人についても理解すると、今の会社に縛られなくてよいということにも気づけます。
自分に選択肢があるという状態をつくるのは、会社への依存度を軽減して、働きやすさを向上することにもつながりますのでおすすめです。
3. キャリアプランの作成
自分のスキル・経験、業界の動向、伸びているマーケットといったところの情報が整理できてくると、自分のキャリアプランの作成ができます。
目標となるキャリアのゴールを設定して、そこにたどり着くまでにはどのような経験・スキルを積んでいくべきかという視点でキャリアプランを立てます。
このとき、必要な経験・スキルについても、転職エージェントのコンサルタントにアドバイスを求めてもいいかと思います。
このようにゴール設定と、次に何をすべきかが明確になってくると、会社を移るだけではなく、社内異動のプランなどにもつながります。
さらに、メリットは仕事のモチベーションが上がり、仕事に楽しさを感じることができるようになるという点もあります。
以上、『転職の思考法』の紹介と、その内容を活かす実践方法についてまとめました。こちらの本は転職を考えている人にも、そうでない人にも、とても有益ですので、ぜひ一度読んでみることをおススメします。